2018.01.08
2002年、患者さんの胸を開けず、心臓を止めることなく、カテーテルにて「弁」を心臓に装着できる治療法である経カテーテル大動脈弁植込術(TAVI:Transcatheter Aortic Valve Implantation)は、フランスで1例目が施行されてからヨーロッパ、北米を中心に、すでに10万人以上の患者さんに行われています。
国内では、2010年より、当院を含めた3施設において保険診療の承認に向けた臨床治験を実施いたしました。それ以来、当院では多くの症例を積んでおります。
2007年12月より、薬剤治療で症状がとれない閉塞性肥大型心筋症への経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA: Percutaneous Transluminal Septal Myocardial Ablation)は、国内最多の200例を超える治療を実施しています。また、外科的な中隔心筋切除術も日常の治療として多数実施しています。さらに植込型除細動器(ICD:Implantable Cardioverter Defibrillator)による突然死防止や心房細動へのカテーテル・アブレーションなど、すべての治療が実施可能な体制を整えています。これらの治療を駆使し、厚い治療後のケアとともに大多数が心不全のない楽な生活へと復帰されます。
2006年4月には健康保険適応となっております。当院でもカテーテルによる経皮的心房中隔欠損閉鎖術の治療が可能となっており、多くの症例を積んでおります。
2009年より、動脈管開存症に対するカテーテル治療も健康保険適応として認可され、より安全に、より低侵襲に治療することが可能になりました。当院では動脈管開存症のカテーテル治療も行っております。
なお、TAVI・アンプラッツアー・動脈管開存症は、適応を判断するための諸検査を行ったのち、ハートチームによる合同カンファランスで治療決定をしております。
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