2018.01.08

8K映像 講演レポート

千葉理事長

2016年12月26日、当院で開催される定例講演会である神明台セミナーにおいて、一般社団法人 メディカル・イメージング・コンソーシアムの理事長 千葉 敏雄先生に「世界初! 究極の映像 8Kの世界」と題して講演いただきました(写真1)。

 2016年12月6日、当院での大動脈弁置換術・僧帽弁置換術の手術場に450グラムまで超小型軽量化された8K※1カメラを持ち込み、術野を撮影されました。日本は、映像技術において高感度、スローモーション、超高精細で世界の先端をいく技術を有しており、8Kは高精細の技術の延長上にあります。当院では、手術中における医師の姿勢による負担軽減や医師の教育に活かそうと考えております。

 12月26日、当院内において8Kモニターで8K画像を視ることができました(写真2)。4Kモニターの解像度は約 800万画素数(縦 3840ピクセル×横 2160ピクセル)ですが、8Kモニターの解像度は約 3300万画素数(縦 7680ピクセル×横 4320ピクセル)と4Kモニターの4倍の解像度となり、画像を拡大しても画質を落とすことがないため、あたかも手術場にいるような臨場感がありました。

千葉理事長の講演

※1 2015年7月に総務省が公表した「4K・8K放送のロードマップ」(http://www.soumu.go.jp/main_content/000392327.pdf)において、4K・8K放送のスケジュールが示されている。その中で「2018年にBS及び110度CSで4K・8K実用放送を開始すること」、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年には、4K・8K放送が普及し、多くの視聴者が市販のテレビで4K・8K番組を楽しんでいること」が目標として示されています。NHKはこの目標をふまえて、国や民放などと連携しながら準備を進められている。